歯科の自費治療にはトラブルがとても多いです。

自費治療は、保険治療では受けられない技術や材料を使用する治療であるため、料金は歯科クリニックごとに自由に決めることができます。

従って、自由診療という名称でも呼ばれています。

ただ、歯科クリニックの数が多く競争が激しいために、客寄せの目的で品質の悪い材質を使った治療を安売り価格で打ち出すクリニックなどもあり、さまざまなトラブルが発生しています。

それでは歯科医療の専門家の立場から、自費治療に関する代表的なトラブルについて、その対策ポイントをまとめてみたいと思います。

（１）見積書の確認

見積書には全ての治療内容が明記されていなければなりません。

正式な契約書のサインをする前に、後で追加治療費を請求されることがないことを確認してください。

可能であればその旨を契約書に盛り込んでもらうといいでしょう。

仮に想定外のことが起こって追加治療費を請求される可能性があるという場合は、どのような可能性がありその料金や治療期間がどの程度なのかも確認し書面などで情報を保管しておきましょう。

（２）治療計画書の確認

具体的な治療内容と完成までの流れ、治療完成までのおおよその通院回数や期間、治療期間中の注意事項、治療完成後のアフターケアなどについてわかりやすく明記したものが治療計画書です。

自費治療の場合には、治療計画書の明示とその説明は必須となります。

それがなければ、自分がこれからどのような治療をどのくらいの期間受けて、治療完成時のイメージはどんな感じなのかを理解することができないからです。

また、口の中のどの部位の治療なのかが分かりにくいので、治療計画書には歯列全体の絵が書いてあって、治療する部分がわかりやすく明示されたものが好ましいでしょう。

（３）治療経過中でのチェックポイント　

治療は治療計画書に沿って進んでいくはずで、またそうでなければなりません。

従って、毎回のクリニックでの治療前と治療後には、その日に行った治療がどうであって、また治療計画全体の中のどの段階にあるのかの説明が必要です。万一そのような説明がクリニックからなければ、自ら聞いて確認しなければなりません。

それによってクリニック側にも緊張感が走り、いい加減な治療ができなくなるものです。

（４）治療完成時のチェックポイント

治療完成時には、審美性と機能性が回復されているのかを確認します。

審美性とは、顔面の中で歯の見え方が調和が取れて美しいということです。

機能性とは、咀嚼する、話す、飲み込むなどが正常であることです。

審美性の確認には、治療完成直後に鏡で見た目を確認するだけでなく、クリニックで静止画や動画を撮影して治療前との比較などの説明がなされる必要があります。

その段階で、気になることがあるならばクリニックに伝えなければなりません。

機能性の確認は、実際に食事をしたり、人と話したりしなければわかりませんので、治療完成の後、1週間後くらいを目処に確認のための来院予約を入れて、その間に何か気になることがあったのならクリニックに伝えることになります。

自費治療は保険治療とは異なり、より高品質で緻密な治療になるため値段も高額になります。

今回お話しした代表的なトラブルとその対策ポイントを理解して受診することで治療の満足度がより高くなると思います。

他にも自費治療を受ける場合の注意点はたくさんありますので、これから自費治療をお考えの方には「Best歯科エージェント」で準備されることをお勧めいたします。


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皆さんは歯科治療が必要になって歯科クリニックを探す時、どのような基準で選ばれていますでしょうか？

・知り合いや家族からのうわさで評判が良かったから

・歯科医院のホームページの印象が良かったから

・口コミサイトの評価が高かったから

これらの理由で歯科クリニックを選択されていると思います。

しかし、これだけでクリニック選びをするのはとてもリスクが高いと言わざるをえません。

場合によっては「こんなはずではなかった」という結果になることもあり得ます。

それでは歯科の専門家から、上記の基準で歯科クリニックを選ぶとどういったリスクがあるのかをお伝えいたします。

（１）知り合いや家族からのうわさで評判が良かったから

「知り合いや家族からの紹介」の場合、生の「体験談」ですから他よりも信頼性は高くはなります。

ですが、あくまでも紹介者の主観ですので、それが自分にも当てはまるのかはわかりません。
全てを鵜呑みにしてしまうのは要注意なのです。その人にとってどのように良かったか聞けると参考になりますが、実際に受診して自分も治療を受けてみなければ、自分にとって良いのかどうかはわからないでしょう。

（２）歯科医院のホームページの印象が良かった

歯科医院選びの際、ホームページを見て歯科医院を決める患者さんが多いと思います。

ただし、ホームページのイメージがそのままクリニックの実態と同じかどうかはわかりません。
作製にお金をかければ見た目に美しいホームページはいくらでも作ることができるのです。

したがって、ホームページは参考までにして実際にそのクリニックに足を運んで体感してみる必要があります。

（３）口コミサイトの評価が高かった

口コミがいくらでも操作できることは、今や誰でも知るところです。

良い口コミも悪い口コミも参考レベルに留めておくべきでしょう。
良い口コミの多いクリニックに受診してみることは一つの選択ですが、実際に体感した上で継続して通院するか転院するのかを判断すべきと思われます。

このように、自分にとってベストな歯科医院を見つけるのはとても難しいことです。

実際に受診してみなければ自分にとって良いか悪いかはわかりませんが、事前に参考となるポイントはあります。

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一度治療した歯は二度と問題が起こらないと考えていらっしゃらないでしょうか？

実際には歯科治療には再治療がとても多いのが現実です。

治療が終わったばかりの歯が、数ヶ月後に再び問題を起こして再治療が必要になった経験をお持ちの方も多いのではないかと思います。

歯科の専門家として、再治療が多い理由とそうならないためのヒントをお話ししたいと思います。

まず、具体的にどのような再治療がよく発生しているのかを整理したいと思います。

（１）装着した被せ物が早期に外れたり割れたりした

（２）虫歯治療が終わったばかりなのに痛みが出て神経の治療が必要となった

（３）根管治療（根の治療/神経の治療）が終了したのにすぐに症状が再発した

（４）歯周病治療が終了したのにすぐに再発した

（５）歯列矯正治療で歯並びが整ったのにしばらくすると再び悪くなった

他にもありますが、代表的なものを挙げてみました。

それではそれぞれの原因を簡潔にまとめたいと思います。

（１）装着した被せ物が早期に外れたり割れたりした

被せ物を歯にくっつけるときの接着システムに問題があった可能性があります。また、装着後にその部分の噛み合わせが高かった可能性もあります。

（２）虫歯治療が終わったばかりなのに痛みが出て神経の治療が必要となった

虫歯が大きく歯を深く削ったため歯髄(神経)に熱などのダメージが加わったり細菌が感染した可能性があります。

（３）根管治療（根の治療/神経の治療）が終了したのにすぐに症状が再発した

根管の湾曲や枝分かれなどが原因で根管内の洗浄が不十分となり、残った細菌が増殖して歯の外部に広がり、歯根膜や歯槽骨などの周囲組織に炎症を引き起こした可能性があります。

（４）歯周病治療が終了したのにすぐに再発した

 歯周病治療はその重症度によって内容が異なります。歯周病菌を減らすことが治療の最重要目標ではありますが、喫煙、糖尿病、精神的ストレスなどのリスクが発症に深く関与していることがわかっています。

したがって、患者さん自身が日常から歯磨きの徹底を実践するのみならず、リスクへの対応を途切れなく実行することが再発防止に欠かせないのです。

しかし実際にはそうならないケースが多いため再発が起こりやすいのです。

（５）歯列矯正治療で歯並びが整ったのにしばらくすると再び悪くなった

歯列矯正が終了してしばらくの間は後戻りを起こしやすい期間です。クリニックの指示にしたがって後戻りを予防する装置を装着するなどしなければ戻ってしまいます。

再治療が必要になる理由は参考になりましたでしょうか？

患者さん自身がこれらの理由を理解して治療前にクリニックと話し合うことで、再治療を回避できる可能性が高くなります。

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歯の被せ物の耐久年数はどれくらいだと思いますか？

少し古いデータですが、平均値で金属の被せ物が5-8年程度、セラミックの場合で10年程度とされています。
これは平均値ですからこれ以上長持ちして数十年問題が起こらないケースもあるでしょうし、逆に数ヶ月や数年で外れたり割れたりするケースもあります。

「保険治療の金属だから長持ちせず、自費治療のセラミックだから長持ちする」ということはありません。先述の通り、平均値で見たときのその差は数年の違いがあるくらいです。

それでは耐久性に差を与える理由はなんでしょうか？

それには幾つかの理由が考えられますので、それぞれのポイントを説明いたします。

（１）歯を削る量が大きくエナメル質が喪失している

削った後の歯に被せ物をくっつける場合、エナメル質が残っていればいるほど接着力が強くなって外れにくくなります。たくさん削られた歯にはエナメル質が残りません。

（２）被せ物をくっつける時の接着面の処理や接着操作が悪い

被せ物を歯にくっつける時には、接着力を増すために接着面を荒らして粗造にしたり、ボンド材を塗布したり、接着剤を全体に行き渡らせたり、光で固めたりなどの細かな作業が必須となります。その時に、きちんと決められた手順通りに作業がされなかったり、唾液や血液が混入したりすると接着力が低下して外れやすくなります。

（３）型を取る時の精度が低い

型取りの精度が低く、出来上がった被せ物が歯にフィットしないと後で問題が起こります。

（４）噛んだ時の高さの調整が不十分

噛んだ時に相手側の歯とちょうどよい良い噛み合わせになるよう細かい調整が必要です。
特に前歯の場合は、上半身を起こした状態でチェック/調整する必要がありますが、治療台に寝た状態でそれを行うと被せ物を装着した後に噛み合わせが高くなってしまい、外れたり割れたりする原因になります。

（５）歯軋りや食いしばりがある

患者さんにこれらの習慣があると、被せ物が外れたり割れたりしやすくなります。
クリニック側は睡眠中の無意識な歯ぎしりや食いしばりのある患者さんには睡眠時専用のマウスピースの使用を勧めます。

他にも原因はありますが、装着した被せ物が外れたり割れたりしないためには、治療前に治療後に起こり得るリスクを知っておくことがとても重要のなのです。

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今日は、大きなむし歯の治療のために歯の被せ物が必要になった人の話です。

専門家の立場から患者として知っておくべき情報をお伝えしたいと思います。

大きな虫歯のために歯科治療で歯をたくさん削ることになれば、削って無くなった部分を何らかの材質でできた被せ物で元々の歯の形態に修復する必要が出てきます。

この時、被せ物に使われる材質の種類には、コンポジットレジン、PEEK、金属、セラミック、ジルコニアなどの素材があります。そしてこれらを組み合わせたものもあります。また、保険治療でカバーされる素材もあれば、カバーされない自費治療の対象となる素材もあります。従って、被せ物の種類を決める段階になったら、素材の強度や審美性(色や透明感)などの利点や欠点を自分で確かめて事前に納得した上で装着しないと、治療が終わった後に被せ物の見え方でガッカリしたり、すぐに割れて再治療が必要になることなどが少なからず起こるのです。

被せ物が歯に装着された後に自分で鏡で確認したり、家族に指摘されてよく起こる「ガッカリ」するトラブルとして、「被せ物の色や透明感などが周辺の歯と明らかに違い、統一感がなく見た目が悪くなる」というケースがあります。

まず色についてですが、ご自分が上の前歯の1本の歯の治療をするとして、周辺の歯が元々少し黄ばんだ色をしているところに、純白の被せ物を装着されたと想像してみてください。

笑うたびに、喋るたびにこの純白が浮き立ち、家族や周囲の人から笑われるかもしれません。どうしてこのようなおかしなことが起こるのかといえば、被せ物の色を選択する段階でクリニック側が周辺の歯の白さに近い材質を選んでいないからです。

この色決めの作業を行う際には、基準となる歯の色のサンプルがありますので、それを使って最も近似した白さの材質を選択する必要があるのです。そしてもう一つ重要なことは、このプロセスを行う際には患者さんと話し合って最終的な色を決める作業が不可欠ということです。

鏡で見てもらったり、スマホで正面からの写真を撮ったものを確認してもらうなどしてクリニック側は患者さん自身がその色に満足できていることを確認しなければなりません。　

次に透明感についてです。色の選択を間違えた被せ物ほどの違和感はないかもしれませんが、透明感のない被せ物には自然な感じがありません。特に前歯の場合には、これも笑うたびに、喋るたびにこの不自然さが浮き立ち、家族や周囲の人から笑われるかもしれません。どうしてこのようなおかしなことが起こるのかといえば、被せ物を作製する前段階でクリニック側が歯を含めた顔面全体の写真を撮影し、周辺の歯の透明感と近くなるように、また全体の統一感が失われないように歯科技工所に作製を指示していないからです。

クリニックから画像データと作製指示を受けた技工所は、その情報を元に周辺の歯の透明感と近く一体感が出るように被せ物を作製します。そして装着前には「試適」が不可欠です。

つまり、技工所から納品された被せ物を患者さんの口腔内に仮付けして鏡で見てもらったりスマホで顔貌写真を撮影して確認してもらうなどして、クリニック側は患者さん自身がその被せ物を装着した時の透明感や一体感に満足できていることを確認しなければなりません。

上記はほんの一例ですが、このように被せ物についての情報を整理して理解しておくことは自分にとってベストな歯科治療を選択する上で不可欠なのことです。そこでこれから被せ物の治療をされる方にお勧めなのが、Best歯科エージェントです。

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今日は歯が無くなって困っているという人の話を聞きましたので、専門家の立場から大切なことをお伝えしたいと思います。

それは、1本の歯が無くなったために次々と問題が起こるかもしれないというちょっと恐いお話しです。

まず１本であっても歯が抜けてしまったところをそのままにしていると何が起こると思いますか？

まず起こる得ることは、隣の歯が傾いてくる現象です。

これによって歯並びが悪くなりますので、歯と歯の間に食べカスが残りやすくなります。この食べカスが食後のブラッシングで清掃できなければ新たな虫歯を作ることに直行します。

歯が抜けて次に起こり得ることは、噛み合わせの相手の歯が浮き上がってくることです。

これによって噛み合わせが狂ってきますので、無理な力のかかることになった歯が歯周病になりやすくなったり、割れやすくなるだけでなく顎の関節がずれて顎関節症になることもよく起こります。

このように歯が１本抜けたことから、新たな虫歯、歯周病、歯の破折、顎関節症などの恐ろしい負の連鎖が生じ始めることはままあることなのです。

それでは歯が抜けたままにしている方は、このような負の連鎖に陥らないようにするためにどうすればいいのでしょうか？

れには、欠損補綴という治療が必要になります。

欠損補綴にはいくつかの種類がありますが、それぞれに特徴がありますので利点と欠点を事前に知っておくことはベストな治療を選択する上でとても重要となります。

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